real-estate

【退去費用を抑える方法を伝授】高額請求されたときの対処法も解説

2021年3月5日

こんにちは!ひろポンプです。

引っ越しシーズン到来です!そろそろ新居は決まりましたでしょうか?

新居が決まった方は、今住んでいるお部屋を退去することになります。

  • 退去費用の相場ってくらいなの?
  • 退去費用をできるだけ抑える方法を知りたい!
  • 高額な退去費用を請求されたときの対処方法は?

上記のような不安や疑問を持っている方が大勢いるかと思います。

今回は【退去費用を抑える方法を伝授】高額請求されたときの対処法も解説というテーマでお話をしていきます!

この記事の筆者

宅地建物取引士の国家資格を持ち、不動産仲介会社で約5年の実務経験あり。
賃貸物件において、年間約100件の退去立会で費用の精算に関わってきました。

賃貸物件から初めて退去を控えている方も、お引越しが慣れている方もこの記事を参考にして、ぜひ費用を抑えられるよう工夫していきましょう。

退去費用の相場を紹介!そもそもなぜお金かかる?

まずは、退去費用にかかる金額の相場を紹介していきます。

そもそもなぜ退去費用がかかるのでしょうか?その仕組みや理由も分かりやすく解説していくので、是非最後までご覧ください。

間取り別の平均額を紹介

私が実際に不動産仲介会社で退去立会を行っている経験と他のサイトから得た情報をもとに、ざっくり間取り別に退去費用の平均額を出してみました!

退去費用の平均相場

ワンルーム・1K 30,000~50,000円
1DK・1LDK 60,000~80,000円
2LDK・3LDK 90,000~120,000円

入居年数や物件の場所(都内か地方かなど)によって大きく異なることもありますが、目安としては上記の金額、もしくは賃料の半額ぐらい金額が相場と言えるでしょう。

もっと詳しく

ちなみにこの退去費用は預けている敷金から差し引きをされて、敷金に残りがあればその金額が戻ってきます。

例えば、あなたが賃料10万円の賃貸物件に住んでいてると仮定します。そこで入居するときに敷金を賃料の1ヶ月分である10万円を預け入れ、退去費用が4万円であれば、残りの6万円が退去してから戻ってくる流れになります。

原状回復義務とは?

そもそもなぜ退去費用がかかるのでしょうか?その疑問を解説していきます。

賃貸物件を借りる際には、賃借人(お部屋を借りる人)は賃貸人(大家さん)に対して『原状回復義務』というものを負うことになります。

『原状回復義務』を国土交通省では、以下のように定義しています。

原状回復とは、賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること

少し分かりにくいので、もっと簡単にいうと「賃借人(お部屋を借りる人)は、普通に住んでいて建物の設備が壊れてしまったり汚れてしまったりしたものに関しては、責任を負わなくても大丈夫です。ただ賃借人(お部屋を借りる人)がわざともしくは不注意で壊してしまったり汚してしまったりしたものには関しては、責任を負ってお金を払ってもらいますよ」という感じです。

また「わざともしくは不注意で壊してしまったり汚してしまったり」というのをもう少し難しい言葉で『故意・過失』と呼びます。

この『故意・過失』の部分を賃借人(お部屋を借りる人)は原状回復費用(退去費用)として賃貸人(大家さん)へお金を支払う必要があるということです。

よりイメージがしやすいように具体的な例を見ていきましょう。
賃借人負担になるケースとならないケースをそれぞれまとめてみました。

賃借人負担になるケース

・飲み物などをこぼしたことによるシミ
・結露を放置して拡大したカビ
・引っ越し作業などで付けてしまったひっかきキズ

賃借人負担にならないケース

・家具を設置していたことによる床やカーペットなどのへこみや設置跡
・テレビや冷蔵庫等の後部壁面にある電気ヤケによる黒ずみ
・壁等の画鋲、ピン等の穴で下地ボードの張り替えが不要な程度のもの

上記のように普通に住んでいたらどうしても発生してしまうものは賃借人負担にならず、賃貸人負担となります。

ただ賃借人の故意・過失で発生したものは賃借人負担となるので、覚えておきましょう!

退去費用を抑えるベストな方法をタイミング別で解説

これまで、退去費用がかかる仕組みや理由を解説してきましたが、ここからは具体的にどうやったら退去費用を抑えられるのかをプロの私も実践していることを含めて紹介していきます。

より分かりやすくタイミング別で解説を進めていきます!

入居前

まずは、”入居前”のタイミングで退去費用を抑えるための方法を紹介していきます。

もちろん後程に紹介する”入居中””退去時”のタイミングでも退去費用を抑える方法を紹介しますが、ほぼ”入居前”のタイミングで退去費用が決まってしまうと言っても過言ではありません。

しっかりと確認していきましょう。

契約前に契約書を確認する

当たり前かもしれませんが、必ず契約前に契約書を確認するするようにしましょう。

「なんだ、、そんなことか、、もちろん確認してるよ、、」と思った方も多いかもしれませんが、ほとんどの方が大切な部分を見落としてます。

なぜそんなことが言えるかというと、私が退去立会をした際に9割以上の人が契約書の内容を忘れているからです。

それは何の内容かというと『退去時の費用負担がどのように明記されているか』です。

少し話が長くなるかもしれませんが、重要なポイントなので深く解説していきます。

先ほど紹介した原状回復義務の考え方で、「賃借人は普通に住んでいたらどうしても発生してしまう汚れ等は、賃借人負担ならず賃貸人負担になる」と解説しましたが、”ハウスクリーニング費用”と”エアコン内部洗浄費用”は特約で賃借人負担となると記載されていることが多いです。

これは日本の賃貸物件市場では、通例的なものになっているので、「”ハウスクリーニング費用”と”エアコン内部洗浄費用”は賃貸人負担にしてほしい!」というのは、現実的に難しいです。。。

ただ”ハウスクリーニング費用”と”エアコン内部洗浄費用”以外で、賃借人負担になる特約が契約書に記載があるのであれば、必ず契約前に確認しましょう。

費用が高額だなとか感じた場合は、削除してほしい旨を伝えることをオススメします。もちろんその交渉が通らないこと可能性の方が高いですが、言うのはタダです。

ちなみに契約書にサインをした時点で、「私はその特約を承諾しました」ということになりますから、退去時にその費用を請求されても何も文句は言えません。。。

どうしても納得ができない場合、契約書のサインしない限りは契約をなかったことにすることも可能です。そこの判断はあなたにお任せします!

現状確認チェックリストへ細かく記入する

賃貸物件に入居する際に管理会社からもらう、物件の現状確認チェックリストへ細かく記入するようにしましょう。

賃貸物件に住む場合、前の入居者が残したキズや不具合が多少あるはずです。

入居時に現状確認チェックリストへそのキズや不具合を記入して管理会社へ提出しない場合、退去時にあなた付けたキズではないのにもかかわらず、請求されてしまうことがあります。

より自分の身を守るためにも、現状確認チェックリストの項目を細かく確認して記入を行うだけではなく、そのキズや不具合の部分の写真を撮って退去のときまで保存しておくことを強くオススメします。

※新築物件の場合でも不特定多数の人が内見などで出入りしているので、必ずチェックするようにしましょう。

入居中

ここからは、”入居中”に気を付けることです。さっそく見ていきましょう!

不具合が発生したらすぐ管理会社へ連絡

設備が使えなくなるなど、不具合が発生したらすぐに管理会社へ連絡するようにしましょう!

なぜかというと、『二次的な被害は賃借人負担』となってしまうからです!

例えば、エアコンが壊れて水漏れが発生し、それを放置したために床や壁が腐食した場合、その原状回復費用は賃借人負担となります。

ここでポイントは、エアコンが壊れてしまった段階で管理会社へ早急に連絡を行えばその原状回復費用は賃借人負担に限りなく低くなるということです。

「壊れたって連絡したら私の負担になってしまうのでは?」と思ってしまい連絡しない方もいると聞いたことがあるのですが、ここまで記事をご覧いただいたみなさんであれば、理解できますよね?

通常使用で室内の設備が壊れてしまった場合は、賃借人負担ではなく、賃貸人負担となります。

そんなことは一切気にせずに管理会社へ連絡するようにしましょう。

「連絡がめんどくさいなぁ」と思う方、、、正直いうと私のそういうタイプです(笑)

しかし、最終的に自分が費用負担したくないのであれば、何か不具合があった場合はすぐに管理会社へ連絡するのがオススメです!

掃除をして綺麗な状態を保つ

部屋の綺麗さは、毎日の掃除の積み重ねで維持することができます。

キッチンの油汚れや浴室の鏡のウロコ状の汚れは、1年1度の掃除で落とすのは容易ではありません。少しでも汚れが気になったら、取返しが付かなくなる前に日常的に掃除をしていきましょう。

なぜこんなことをお伝えするかというと、上記のような通常の清掃では落ちない汚れは、ハウスクリーニングとは別途で請求される可能性があるからです。

退去時に別途で”特別洗浄費用”などの項目で請求されないように、掃除をして綺麗な状態を保つようにしていきましょう!

退去時

ここからは、”退去時”に退去費用を抑える方法を紹介します。

”退去時”には『退去立会』といって、ハウスクリーニング業者もしくは管理会社の担当者の立ち合いのもと、室内のチェックや鍵の返却を行うのが一般的です。

基本的にはその際に、退去費用が確定することが多いのですが、そこでのポイントを解説していきます。

掃除でできるだけ綺麗な状態にする

まずは『退去立会』の前に行う準備です!

先ほどの掃除をして綺麗な状態を保つと多少かぶってしまうのですが、”退去時”にも掃除でできるだけ綺麗な状態にするようにしましょう。

「結局敷金なんて全然返ってこないんだから、水回りやほこりもそのままでいいでしょ!」と思う方も多いかもしれませんが、退去費用を算出して請求するのは、その退去立会を行う一人の人間です。汚い状態よりも綺麗な状態の方が良い印象を抱きます。

実際に私が退去立会をときに部屋が汚い人だと、「この人はきっと部屋を大切にしていないからキズとか汚れとか見落としがないようにちゃんとチェックしよう」と思います。

逆に部屋が綺麗な場合だと、「この人はきっと部屋を大切に使ってくれたから、キズとか汚れもなさそうだな」と思ってチェックが若干甘くなることも少なくありません。

また先ほどお話をした鏡のウロコ状の汚れは、クエン酸で汚れが落ちるそうです。
是非参考までに他のサイトですが、ご覧ください。

=>クエン酸で鏡をピカピカにする方法

またクロスのちょっとした汚れは、激落ちくんスポンジを水で濡らして軽くこすると落ちることもありますよ。

※強い力でこすったり水で濡らしすぎたりすると逆に汚れが目立ったしまうので、あくまで自己責任でお願いします!

契約書を準備して退去費用負担額を確認

退去立会時には、必ず契約書を準備してその契約書を見ながら退去費用の負担額が適正かどうか見極めるようにしましょう。

ここで話は戻り、最初に紹介した「入居時には契約前に契約書を確認する」に繋がってくるのですが、その時点で取り交わした契約書を準備して請求された費用項目と見比べてみましょう。

その契約書に書かれている内容が請求されていたらもちろんその費用は負担することになりますが、記載のない項目があればその契約書の内容を提示して交渉することをオススメします。

もし高額な退去費用を請求されてしまったら?

ここからは、高額な退去費用を請求されてしまった場合の対処方法をお話していきます。

基本的には、今までに紹介した退去費用を抑えるベストな方法をきちんと守っていただければ問題ないのですが、「契約書をなくしてしまった、、」など今から対応を進める方向けに解説していきます。

退去費用が高額となるケース

そもそも退去費用が高額となるのは、どういったケースが多いのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

ペット飼育の場合

もしあなたがペット禁止の物件でペットを飼っていた場合は、退去費用は非常に高額になると考えられます。

ただこればかりはどうしようもありません、、、ペット禁止なのにペットを飼っていたのですから、、、

またペット飼育OKの物件でも退去費用が通常通りの負担になることは少ないです。ペット飼育の場合はほとんど敷金1ヶ月積み増し・1ヶ月償却と条件変更をして契約を行います。

敷金1ヶ月償却というのは、「1ヶ月分のお金は仮に敷金から退去費用を差し引いた金額で残りがあったとしても、賃借人には返金はありませんよ」という意味です。

ペットを飼う場合は、どちらにしても原状回復費用は高額となるケースがほとんどです。

詳細は別の『初期費用に関して』の記事で解説しています。

【引っ越しのお金】初期費用の内訳と抑える方法を分かりやすく解説

こんにちは。ひろポンプです! これから新生活でお部屋探しをされている方も増えてきた時期ではないでしょうか。 ただ初めての一人暮らしや賃貸物件探しで分からないことが次々と出てきます。そして引っ越しには初 ...

続きを見る

タバコ

タバコについても、退去費用が高額になるケースがほとんどです。

タバコを吸うことによって、壁紙のクロスにヤニ汚れや匂いが付着します。

これはクロスの貼替をしなければとれないので、部屋全体にヤニ汚れや匂いがあった場合には、全面貼替となり、退去費用は高額になります。

こちらはペット飼育同様に、喫煙NGの物件でタバコを吸うと、費用負担は免れません。おとなしく退去費用をお支払いして、次回からは気を付けるようにしましょう。

敷金0ヶ月の物件

基本的に敷金は1~2ヶ月の賃貸物件が多いのですが、稀に敷金0ヶ月の物件も存在します。

敷金0ヶ月の物件は初期費用を抑えられるという理由で人気なのですが、退去時には高額な費用が請求されるケースがあります。

理由としては、入居時に敷金をもらっていない代わりに、退去時に通常よりも高額なハウスクリーニング費用が設定されているケースが多いためです。

私の肌感覚ですが、最初に説明した退去費用の相場よりも1.5~2倍かかることが多い気がします。

ただこちらは、契約書に既に記載がされていることがほとんどなので、あなたがサインをしてしまっているのであれば、覆すのは難しいでしょう。。。

確認書には絶対サインしない!

退去立会時に高額な退去費用を請求されたら、その場で確認書には絶対にサインしないようにしましょう。

確認書などにサインをしてしまうと、後から「やっぱり納得いかない!」と言ってもそれを覆すのは現実的に厳しいです。

もし少しでも「この費用の請求はおかしい!」と思ったら、「一度持ち帰ります」と言って確認書の控えだけをもらうようにしましょう。それがあなたの身を守る一番の方法です。

プロに相談して解決しよう

退去費用は様々なパターンがあり、あなた一人だけの知識で解決しようとするのは、無茶があります。。。

そういった場合は、プロに相談して解決するようにしましょう!

下記オススメの相談窓口です。

もちろん弁護士へ相談でも良いのですが、上記の機関であれば無料で相談に乗ってもらえるので、まずは自分に起きたトラブルの事例を伝えてみましょう。

その後、管理会社へ「○○という機関・団体へ相談したのですが、、」という切り口で話を進めていけば、管理会社や賃貸人もトラブルは避けたいので、折れてくれることが多いようです。

以上です。

預けた敷金はできるだけ多く返金してもらいたいと思うのは当然です。
この記事を読んでいただき、より多くの敷金の返金があったとしたら非常に嬉しいです!

私のこの知識や経験が、あなたの問題解決に少しでもお役に立てていれば幸いです。
それではまたお会いしましょう(#^^#)

-real-estate
-,

© 2021 ひろポンプブログ Powered by AFFINGER5