こんにちは。ひろポンプです!
お金に関する知識を身につける上で、”FP(ファイナンシャルプランナー)“は日本でも有数の人気を誇る国家資格ですよね。
FP試験では電卓の使用が認められていますが、持ち込む電卓がどういったものがいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。
- FP試験に持ち込みが可能な電卓の選び方は?
- FP検定におすすめの電卓を教えてほしい。。
- 知っておくと便利な電卓の使い方が知りたい、、
FP試験で使用する電卓に関して、上記のような悩みや疑問を持つケースも少なくないはず。
そこで今回は、【FP試験に持ち込みOKのおすすめ電卓3選】便利な使い方もマスターというテーマで話を進めていきます。
この記事の筆者
大学2年生のときにFP3級・FP2級に合格しました。
その他にも宅地建物取引士・簿記2級・英検2級・漢検2級などの資格を保有。
勤めていたベンチャー企業でFPの知識を活かし、セミナー講師を務めた経験あり。
「電卓なんて100均でもなんでもいいでしょ!」と思っている方がいるかもしれませんが、持ち込む電卓によって合否が分かれるといっても決して過言ではないでしょう。
優良な電卓を使用することで、計算ミス防止や操作スピードの向上を期待でき、その結果として、合格への最短ルートを歩めるはずです。
記事の後半では、知っておくべき電卓の便利な使い方2つもご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
FP3級・2級の試験でおすすめの電卓3選
さっそく、FP3級・2級の試験でおすすめの電卓3選をご紹介いたします。
それぞれの電卓の特徴を一言ずつ添えながら、下記の通りにまとめてみました。
FPのおすすめ電卓3選
- 『CASIO ND-26S』:”日本電卓技能協会”が推奨
- 『シャープ EL-N942X』:価格×性能のバランス型
- 『CASIO JF-120VB-N』:価格重視のコスパ最強
これからFP試験にチャレンジしようと考えていた方からすると、「電卓ってこんな値段するの?」と感じるのが大多数でしょう。
ただし冒頭でもお伝えしたように、機能と使いやすさを兼ね揃えた電卓を持ち込むことで、計算ミスによるケアレスミスを防いだり、計算速度が上がることによる時間短縮を見込めたりするため、お金をかけるべき投資だと個人的に思っています。
『電話さえできれば事足りる』という理由でスマホではなくガラケーを選ぶ人はいないですよね?
同じように『計算さえできれば事足りる』と安い電卓や実家にある何年前のか分からない電卓をメインで使用するのは絶対に避けましょう。
ちなみに・・
もちろん他にもコスパや機能性が高い電卓がいくつかあります。
しかし“おすすめ10選”もしくは“厳選15つ”と題して、逆に迷ってしまうのは本末転倒なので、本当に選りすぐりの3つを選定しました!
『CASIO ND-26S』:”日本電卓技能協会”が推奨
まず1つ目は、『CASIO ND-26S』です。
お金に余裕がある人は、この電卓を選んでおけば間違いありません。
その理由は『CASIO ND-26S』が唯一、”日本電卓技能検定協会”が推奨している電卓だからです。
「”日本電卓技能検定協会”ってなに?初耳なんだけど、、」という人がほとんどでしょう。私も大学生のときに電卓を選ぶタイミングで初めて知ったのでご安心を(笑)
言わずもがなかもしれませんが、”日本電卓技能検定協会”自体が重要というわけではありません。
要は電卓に携わるプロ達が「この電卓はものすごくいいよ!」と推薦していると解釈してもらえればそれでOKです。
今回ご紹介する3つの中では、一番高価なものになりますが、それだけお金を払う価値はある電卓ですね。
もっと詳しく
驚くかもしれませんが、この『CASIO ND-26S』よりも高い金額の電卓はたくさんあります。
「電卓の性能に命を懸けてるんだよ!」という人であれば、1万円以上の電卓を購入してもよいかもしれませんが、大多数の方の目的はFP検定に合格することであるはず。
FP3級・2級はもちろんこと、FP1級を目指している人も、この『CASIO ND-26S』1台あれば、十分すぎるスペックでしょう。
『シャープ EL-N942X』:価格×性能のバランス型
続いて2つ目は、『シャープ EL-N942X』です。
「電卓に5,000円以上かけるのは・・でも性能も譲れない・・」という人におすすめする、価格×性能のバランス型の電卓です。
今回ご紹介する電卓の中で、ただ一つの“シャープ(SHARP)製”で、他の2つの“カシオ(CASIO)製”の「0」や「=」が入り組んでる配置とは違って、数字のボタンがまとまっているのが特徴的です。
「ボタンの配置は絶対にこっちがいいよ!」というのは特にありません。
人による好き嫌いで分かれる部分のはずで、直感的にご自身に合う方を選ぶのがベストですね!
どっちのボタン配置が合うか気になる人は、実際に近くの家電量販店に行って、自分の手を置いて電卓を打つイメージをしてみましょう。
『CASIO JF-120VB-N』:価格重視のコスパ最強
最後に3つ目は、『CASIO JF-120VB-N』です。
「うーん。。やっぱり電卓にお金はそんなにかけられないよ。。」という人は、この電卓一択でしょう。価格重視のコスパ最強の電卓です。
実は私も大学生時代は全くお金がなかったので、この『CASIO JF-120VB-N』を購入して、FP3級とFP2級に挑み、無事に合格することができました。
確かに価格は安いですが、性能が劣っているわけではなく、使い心地も問題ないですよ!
『CASIO JF-120VB-N』以上に安い電卓は、避けた方が無難でしょう。
反応が遅かったり、滑り止めが付いていなかったり、表示画面が小さくて見にくかったりするためです。
FP3級・2級の試験に持ち込みOKな電卓の選び方
ここまで、FP試験におすすめの電卓3選をご紹介してきました。
ただし、今までの話を聞いて下記のような疑問が思い浮かんだ方も少なくないかもしれませんね。
電卓を選ぶ上での悩み
- 別の機会に購入した電卓があるんだけど、FP試験で使えるの?
- さっきの3つが良さそうと感じたけど、もう少し他も見てみたい。
- 予備の電卓も別で用意しておくべきなのか教えてほしい、、
ここからは、FP3級・2級の試験に持ち込みOKな電卓の選び方を解説していきます。
FP技能検定で使用できる電卓の条件とは?
そもそもFP技能検定で使用できる電卓の条件とは、どういったものなのでしょうか?
日本FP協会の公式ホームページには、以下の通りに記載がありました。
(1)計算機(電卓)は、次の各条件に該当する場合のみ使用を認めます。計算機が使用禁止計算機に該当する場合、計算機をしまっていただくなど試験監督者が使用不可の措置をとることがあります。また、ケースによっては受検を無効とさせていただく場合もあります。
イ.電源内蔵のもの(そろばん不可)
ロ.演算機能のみを有するもの。
※ 使用可………√・%・定数計算、消費税に係る税込・税抜、
売上に係る原価(MD)・売上・売価(MU)・利益率、日数・時間計算、
マルチ換算についてのキー、メモリー(M)機能(計算結果を1つだけ記録できるものに限る)、GTキーのあるもの。
※ 使用不可……関数機能〔Σ(シグマ)・log 等〕・ローン計算・複利計算・紙に記録する機能、音〔タッチ音・音階・音声等〕を発する機能、プログラム(計算式)の入力(登録)機能、計算過程をさかのぼって確認できる機能等を有するもの。
ハ.数値を表示する部分がおおむね水平で、文字表示領域が1行であるもの。
ニ.外形寸法がおおむね26㎝×18㎝の大きさを超えないもの。
(2)計算機は故障に備えて複数台、持参できますが、一度に使用が可能な台数は1台限りです。使用する計算機以外は、カバン等へしまってください。※ 試験中の計算機の交換につきましては、試験監督者の許可が必要となります。
(3)試験会場での計算機の貸出しは一切行いません。
このままだと「結局どういうこと?」と意味不明なままなので、分かりやすくまとめるとこんなイメージです。
FP試験における電卓の制限
- 関数電卓や金融電卓は持ち込み不可
- 大きすぎる電卓(26㎝×18㎝以上)は持ち込み不可
- いかなる理由でも電卓の貸出は不可
といいつつ、一般的に市販されている電卓を購入すれば、特段何も支障はありません。
もちろん今回ご紹介している3つの電卓は、持ち込み可能な電卓です!
極論:カシオ(CASIO)かシャープ(SHARP)を選ぶべし
ここまで、FP試験の電卓に関して、長々と解説してきましたが、極論を言ってしまうと、『カシオ(CASIO)』か『シャープ(SHARP)』を選ぶべしです。
『カシオ(CASIO)』と『シャープ(SHARP)』は、国内の2大トップメーカーです。
もしご自身で上記の3つ以外で選ぶ場合も、『カシオ(CASIO)』と『シャープ(SHARP)』の電卓を選べば、きっと後悔することはないでしょう。
お役立ちメモ
あくまで個人の主観でですが、カシオ(CASIO)の方が好きです。
ボタンの配置で「=」の記号が、「-」「÷」「×」と分かれていて、数字のボタンと近くにあった方が打ちやすいなと感じます。
おそらく大学生のときに『CASIO JF-120VB-N』を使って慣れてしまったという要因が多くを占めているだけだと思うのですが、、笑
不測の事態に備えて100均の電卓を持参しよう
最初に「100均の電卓は絶対にNG!」とお伝えしたのですが、あくまでメインで使用する場合です。
不測の事態に備えて100均の電卓を持参するのは、最も合理的な選択肢だと思います。
基本的に普段使っている電卓が試験当日にいきなり壊れてしまうことは、予想しにくいですが、万が一故障した場合に、電卓ナシで合格するのは至難の業なはず。
複数の電卓の持参は日本FP協会の公式ホームページでも認められているので、“もしものとき”を考えて、100均で売っているような安い電卓を1台、カバンの中に忍ばせておきましょう。
FP合格に直結する電卓の便利な使い方をマスター
ここまで、FP試験に持ち込みOKな電卓の選び方をご紹介してきました。
ただし高機能な電卓を使いこなすことで、より簡単に答えを導き出せるツールとして最大の効果を得られるはずです。
ここからは、FP合格に直結する電卓の便利な使い方をマスターというテーマで話を進めていきます。
FP試験に活用できるテクニックを2つお伝えしていきます。
ぜひ覚えていきましょう。
複利や利回りの計算をショートカット
まず1つ目は、複利や利回りの計算をショートカットする使い方です。
例えば、「100万円を年利2%で3年間運用」という問題があると仮定します。
通常の電卓の打ち方は、『100万円×1.02×1.02×1.02=』となるでしょう。ただし『1.02』を3年分打つことは、面倒なだけでなく、打ち間違いにも繋がりやすいです。
そこで便利なのが、“累乗計算”と呼ばれるものです。
累乗計算のポイント
- シャープの場合:『1.02×==』の後に『×100万円』
- カシオの場合:『10.2××==』の後に『×100万円』
上記のように電卓に打ち込むと、『100万円×1.02×1.02×1.02=』と全く同じ意味の計算を行うことが可能です。
操作が簡単なため、時間短縮や計算ミス防止に活躍してくれる機能ですよね。
紙にメモが不要なメモリー計算機能
2つ目は、紙にメモが不要なメモリー計算機能です。
例として「100×1.05+100×1.08」の計算が必要なケースを想定しましょう。
何も工夫せずに上記の計算を行おうとすると、まず『100×1.05』を電卓に打ち、答えを紙などにメモして、また電卓に『100×1.08』を打った後に、先ほどメモした『100×1.05』の答えを電卓に入力していく人が大勢なはず。
ここで重宝されるのが、“メモリー計算機能”と言われるものです。
メモリー計算のポイント
『100×1.05=』→『M+』→『100×1.08=』→『M+』→『MR』or『RM』
と、上記のようにボタンを押していくと、「100×1.05+100×1.08」の計算を電卓内で完結することができます。
紙への転記ミスをなくすことができるので、積極的に活用していきましょう。
ただし無理に使い込む必要はないかも・・
あまり知られていない電卓の便利な使い方を2つご紹介してきましたが、無理に使い込む必要はないかも・・というのが個人的な意見です。
「おい!どっちなんだよ!!」と思った人が大多数かと思いますが、“乗数計算”と“メモリー計算”は慣れるまでに、意外と時間がかかります。
もちろん“乗数計算”と“メモリー計算”を呼吸と同じような感覚で使いこなせるのが理想ではあるのですが、付け焼き刃の状態で操作ミスをしてしまう方が元も子もありませんよね。
試験が迫っているタイミングであればなおさらでしょう。
便利な機能は、試験まで余裕のある期間から勉強をスタートさせるときに、徐々に操作に慣れていき、無意識にできるレベルになったときに初めて、試験本番で駆使していくのが最もおすすめです。
「すぐにできるようになったぜ!」という方は、タイミングに関係なくぜひ多用していきましょう。
以上です。
FP試験のおすすめ電卓だけではなく、使い方まで細かくご紹介してきました。
この記事をご覧いただいた方の中で、一人でも多くの合格者が出ることを心から祈っております。
それではまた別の機会にお会いしましょう(´ω`*)
FPのおすすめ電卓3選
- 『CASIO ND-26S』:”日本電卓技能協会”が推奨
- 『シャープ EL-N942X』:価格×性能のバランス型
- 『CASIO JF-120VB-N』:価格重視のコスパ最強
FP合格におすすめのスクール3社+α
-
【厳選3社+α】FPの合格におすすめの人気スクール【選び方も伝授】
続きを見る
FPの直前予想模試は『TAC』がオススメ
-
【2023年最新】FP2級・3級の直前予想模試はTACがおすすめ
続きを見る
FP3級・2級の独学勉強法
-
【FP3級に受かる】出身高校偏差値38の私が独学合格した勉強方法
続きを見る
-
【FP2級合格】偏差値38高校出身の私が独学合格できた勉強法とコツ
続きを見る