【簿記2級からいきなり受験はアリ?】独学で3級を飛ばすのは反対です

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【簿記2級からいきなり受験はアリ?】独学で3級を飛ばすのは反対です

2022年6月5日

こんにちは。ひろポンプです!

ビジネス上のお金の知識を学んだり、就職・転職を有利にしたりと、“簿記(日商簿記)”は日本でもトップレベルに人気のある資格ですよね。

そして簿記合格を目指している人の中には、簿記3級からではなく、簿記2級の試験からの受験申込を検討しているケースも多いのではないでしょうか。

  • 簿記3級を飛ばして、2級からいきなり受けるのはアリ?
  • 簿記3級を持ってなくても、簿記2級は受験できるの?
  • 通信講座を使うなら簿記2級のいきなり受験も検討可?

いきなり簿記2級を受けることに関して、上記のような疑問が続々と湧いてくる人もきっと少なくないはず。

そこで今回は、【簿記2級からいきなり受験はアリ?】独学で3級を飛ばすのは反対ですというテーマで話を進めていきます。

この記事の筆者

大学生のときに独学で簿記3級・簿記2級に合格しました。
その他にも宅地建物取引士・FP2級・英検2級・漢検2級などの資格を保有。
勤務先のベンチャー企業で簿記の知識を活かし、セミナー講師を務めた経験あり。

基本的には私自身の経験から思うに、独学であれば簿記3級→簿記2級のステップを踏むことを強くオススメします。

ただし例外的に簿記3級を飛ばすのもアリな場合もあるため、記事の後半でそちらのパターンも解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

独学で簿記2級のいきなり受験をオススメしない3つの理由

独学で簿記2級のいきなり受験をオススメしない3つの理由

まずは、独学で簿記2級のいきなり受験をオススメしない3つの理由を述べていきます。

結論からお伝えすると、以下の通りです。

いきなり受験をオススメしない理由

  • 初学者にとって簿記の概念は理解しにくい考え方だから
  • 簿記2級合格までの道のりが途方もなく長く感じるから
  • 不合格の場合に再起不能もしくは二度手間になるから

それぞれ詳しく説明を進めていきましょう!

ちなみに。。

私の場合は簿記3級→簿記2級の順番で試験に受かりましたが、今改めて「いきなり簿記2級から独学で合格できたか?」と問われると答えは“NO”です。

もちろん頭の良い人たちならば、独学で簿記2級から受験をスタートさせても、合格することは全く不可能ではないでしょう。

しかし私の含めた多くの一般人は、簿記3級からコツコツ積み上げていくのが得策です!

簿記3級と簿記2級の難易度・出題範囲の違い

オススメしない理由をご紹介する前に、ここで簿記3級と簿記2級の難易度・出題範囲の違いを整理します。

数多くの異なる点が存在するのですが、全て挙げるとキリがないため、ざっくりとまとめてみました。

それぞれの出題範囲

  • 簿記3級:商業簿記(基礎)
  • 簿記2級:商業簿記(応用)+工業簿記

また簿記3級の合格率は約40%に対して、簿記2級の合格率は約20%になっています。

上記で分かるように、簿記3級と簿記2級を比べると、出題範囲も違ければ、合格率も相当な差がありますね。

お役立ちメモ

簿記検定試験には、「簿記3級に合格しないと、簿記2級を受験することができない」という規定は存在しません。

言わずもがなかもですが、誰でも制限なく簿記3級を飛ばして簿記2級から受験が可能ですので、念のため頭の片隅に入れておきましょう!

初学者にとって簿記の概念は理解しにくい考え方だから

簿記3級と簿記2級の違いを明確にした上で、ここから3つの理由をご紹介していきます。

1つ目は、初学者にとって簿記の概念は理解しにくい考え方だからです。

“1つ目”と言いつつも、コレが簿記2級のいきなり受験をオススメしないと考える大部分を占める理由です。

簿記は『仕訳』と呼ばれる、普段私たちの生活に慣れ親しみがない特殊な考え方を用います。

さらには先ほど挙げたように、簿記2級からは“工業簿記(工場での製造に関連する会計処理)”という新しい概念を習得する必要があります。

きっとほとんどの方が今までの人生で1ミリも関わったことがない未知の考え方なはずですよね(笑)

そのため簿記3級レベルまではなんとか誤魔化せたとしても、簿記2級あたりで「何言ってんだ?コイツ??」と挫折する人も多いです。

きちんと簿記3級に合格し、基礎力を付けた上で、簿記2級にチャレンジする方が理解しやすいでしょう。

もっと詳しく

私も工業簿記を初めてテキストで見たときは「は?なんだこれ?」と感じました(笑)

しかしながら、簿記3級の基礎力が身に付いていたのもあってか、何度も繰り返し問題を解くことで、最終的には工業簿記が逆に得意科目になっていましたよ!

簿記2級合格までの道のりが途方もなく長く感じるから

続いて2つ目は、簿記2級合格までの道のりが途方もなく長く感じるからです。

簿記3級→簿記2級という順当なステップを踏んでいくと、簿記2級の前に、“簿記3級合格”という中目標があるため、モチベーションを維持しながら勉強を進めていくことが可能です。

その一方で簿記3級を飛ばしてしまうと、“簿記2級合格”というハードルが異様に高く見える気がしてしまうのではないでしょうか。

ダイエットでも同じですよね。いきなり“マイナス10kg”というゴールの設定だけではなく、“○ヵ月までにマイナス5kg”と中目標をいくつか設けた方が挫折せずに継続しやすいはず。

簿記2級に独学でチャレンジする場合は、自分を鼓舞し続けられる相当なメンタルがない人は難しいかもしれませんね。

少なくとも簿記の勉強に励んでいた過去の私には、絶対に簿記2級まで辿り着けないと思います・・(笑)

不合格の場合に再起不能もしくは二度手間になるから

2つ目と多少被るかもですが、不合格の場合に再起不能もしくは二度手間になる点もオススメしない理由の一つです。

いきなり簿記2級からスタートする人の主な理由は「簿記3級を受ける時間もお金ももったいないないから」だと思います。

にもかかわらず、仮に簿記2級から受験して不合格になってしまったとすると、改めて簿記3級から受験し直す人がおそらく大多数でしょう。

完全に元も子もないですよね。。。

もしくは簿記2級の難易度の高さに絶望してしまい、そのままフェードアウト・・なんてことも全然あり得ます。(私の知り合いでも数人いました、、)

簿記3級→簿記2級の流れは一見遠回りに見えるかもですが、“急がば回れ”のことわざ通り、本当はコッチが一番の近道なのかもしれませんね。

背の高い大きな山でも一歩一歩着実に上り続けていけば、いずれは頂上に必ず辿り着きますよね!

簿記3級を飛ばしていきなり2級を受けるのがアリなパターン

簿記3級を飛ばしていきなり2級を受けるのがアリなパターン

ここまで、独学で簿記2級のいきなり受験をオススメしない3つの理由をご紹介してきました。

「なるほど。確かにいきなりの簿記2級は無謀そう・・」と感じた方がきっと多いですよね。

ここからは逆に、簿記3級を飛ばしていきなり2級を受けるのがアリなパターンを解説していきます。

私自身は簿記3級を飛ばす行為を全否定するつもりは一切ありません。

むしろ、簿記2級からスタートするのに向いている人も数多くいるので、具体的な人物像をピックアップしながら深掘りしていきましょう。

簿記2級を一点集中で取得しなければならない理由ある人

当てはまる人は少ないかもしれませんが、簿記2級を一点集中で取得しなければならない理由ある人です。

例えば、就職活動・転職活動が差し迫っていて、いますぐに簿記2級合格の実績ほしいケースが考えられます。

簿記試験は年3回のペースで開催されるので、簿記3級→簿記2級のステップで合格を狙うと、最短でも4~5か月の時間を要する計算になります。

「一か八かで簿記2級を3ヶ月以内に取らないといけない!」と事情がある場合は、いきなり簿記2級を受けて合格を勝ち取る以外の選択肢しかありませんね。

当然の話ですが、理想は切羽詰まることなく、計画的に資格取得のスケジュールを立てることですね(笑)

合格への最短ルートを示してくれる通信講座で勉強する場合

前半の部分では、あくまで”独学“の場合に絞って、オススメしない理由について声を大にして主張してきました。

合格への最短ルートを示してくれる“通信講座”で勉強する場合は、いきなり簿記2級から始めてみるのもOKです!

理由はいたってシンプルで、通信講座を活用する場合は、先ほどの挙げた3つのオススメしない理由は全て消滅するから。

誰もがつまずきやすい“工業簿記”の分かりやすい解説はもちろんのこと、合格まで伴奏してくれるカリキュラムで、安心して学習を進めていくことが可能です。

簿記合格におすすめの通信講座の詳細は、ぜひ下記のリンクからチェックしてみてください!

簿記合格のおすすめ通信講座3社

【厳選3社】簿記合格におすすめのスクール【3級と2級で使い分ける】
【厳選3社】簿記合格におすすめのスクール【3級と2級で使い分ける】

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まとめ:独学は簿記3級から・通信講座ならいきなり簿記2級OK

最後にまとめをお伝えすると、独学は簿記3級から・通信講座ならいきなり簿記2級OKです。

逆にいうと、通信講座を使わずに「すぐに簿記2級をとらなけば!!」と追い込まれている人でない限りは、簿記3級から順当にステップアップすることを強くオススメします。

焦る気持ちは痛いほど理解できますが、独学で簿記に挑む場合は、それなりのリスクを伴います。

多少知識が蓄積されても、簿記2級からチャレンジして、途中で挫折してしまったら、結局のところ「何したかったんだっけ?」という状態に陥りかねないでしょう。

その一方で簿記3級に合格した上で、万が一簿記2級を諦めてしまったとしても、あなたには簿記3級という資格が手元に残ることになります。

「簿記3級だけ取ってもな・・」という意見もチラホラ聞きますが、個人的には簿記3級だけでも十分にビジネス上のマネーリテラシー向上に一役買うと思っています。

独学を選択するか通信講座を選択するかで、合格までのプロセスが大きく異なるため、事前に決めてから勉強を開始するようにしていきましょう!

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以上です。

簿記は一度学べば、一生使える有益な知識です。

ぜひあなたに合ったやり方で、簿記2級合格というゴールを目指していきましょう!

それではまたどこかで\(^o^)/

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