【賃貸不動産経営管理士ってどんな資格?】独学の勉強方法も徹底解説

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【賃貸不動産経営管理士ってどんな資格?】独学の勉強方法も徹底解説

2021年5月28日

こんにちは!ひろポンプです。

不動産業界の仕事に関係がある人であれば、『賃貸不動産経営管理士』という資格を一度は聞いたことがあるかもしれません。

  • 賃貸不動産経営管理士ってどんな資格なの?
  • 国家資格になるって聞いたけど難易度はどれくらいなの?
  • 不動産業界へ就職・転職を検討している人はとるべき資格?

まだまだ認知の低い資格のため、上記のような疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか?

今回は【賃貸不動産経営管理士ってどんな資格?】独学の勉強方法も徹底解説というテーマでお話を進めていきます。

この記事の筆者

不動産会社で賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理などの約5年の実務経験あり。
宅地建物取引士・FP2級・日商簿記2級・英検2級・漢検2級などの資格を保有。
勤め先の不動産会社では、社内宅建合格プロジェクトの責任者を任されていました。

『賃貸不動産経営管理士』は現在、注目度が非常に高い資格です。こちらの記事を読んでより理解を深めていきましょう!

【疑問】賃貸不動産経営管理士ってどんな資格なの?

>賃貸不動産経営管理士ってどんな資格なの?

まずは、『賃貸不動産経営管理士』ってどんな資格なの?という質問にお答えしていきたいと思います。

「賃貸の不動産に関わる資格なのかな??」と言葉からなんとなくは想像できますが、具体的にどういう資格なのかを説明できる人は少ないはずです。

さっそく解説していきます。

『賃貸不動産経営管理士』とは?

『賃貸不動産経営管理士』は公式HPで下記のように紹介されています。

賃貸不動産経営管理士とは、主に賃貸アパートやマンションなど賃貸住宅の管理に関する知識・技能・倫理観を持った専門家です。

適正な管理業務を行う上で、幅広い専門知識と経験を兼ね備えた賃貸不動産経営管理士が、重要な役割を担うことが期待されています。

また本資格は、賃貸不動産管理業務に関する唯一の資格制度です。

一言でいうと、『賃貸不動産経営管理士』は賃貸不動産管理に関するプロのことです。

賃貸物件の管理業務を行う仕事に就いている人であれば、持っていると活用できる場面が多い資格であることは間違いありません。

実際に私も賃貸管理業務を行っていると『賃貸不動産経営管理士』で学んだことを実務でそのまま活かすことができるシチュエーションがものすごく多いと感じています。

『賃貸不動産経営管理士』は”国家資格”になりました

『賃貸不動産経営管理士』は2021年4月21日に“国家資格”になりました。

今までは”民間資格”だったのですが、“国家資格”に変更になったことで、不動産業界の中でより持っていると市場価値が高い資格に格上げされました。

今後より一層、『賃貸不動産経営管理士』が重要性の高い資格になることでしょう。

『賃貸不動産経営管理士』の合格率と難易度

『賃貸不動産経営管理士』の合格率は徐々に下がってきています。

2015年~2018年は約50%ほどでしたが、”国家資格“になる流れが生まれてからの合格率は下落傾向にあり、2019年36.8%→2020年29.8%→2021年31.5%となっています。

“国家資格”に正式になったため、『賃貸不動産経営管理士』の資格試験の難易度は、今後ますます難化されることが予想されます。

『宅地建物取引士』『管理業務主任者』などの他の不動産関係の国家資格と同様にするため、『賃貸不動産経営管理士』の2020年の資格試験からは、試験問題数及び試験時間を「40問90分」から「50問120分」へ変更になっています。

賃貸管理の仕事に就く人であれば必ず取るべき資格

賃貸管理の仕事に就く人であれば必ず取るべき資格

ここまで、「賃貸不動産経営管理士ってどんな資格なの?」という疑問に答えてきました。

ここからは不動産会社で働いている人・働こうと思っている人に向けて、『賃貸不動産経営管理士』の資格を持つ優位性についてお話していこうと思います。

結論からお伝えすると、『賃貸不動産経営管理士』は賃貸管理の仕事に就く人であれば必ず取るべき資格です。

逆にいうと、賃貸管理以外の仕事(例えば賃貸仲介業務など)に就く人であれば、正直必要のない資格だと個人的に思います。

もっと詳しく

もちろん全く意味がないとは断言できません。

賃貸仲介の仕事をしている人でも賃貸管理の立場や考え方を理解することは確かに素晴らしいことで少しばかりは自分自身の仕事へ繋がると思います。

しかし、『賃貸不動産経営管理士』の資格を勉強するのであれば、「営業の本を読む」「自分が担当するエリアの街情報を勉強する」などの賃貸仲介の仕事の成果に直結することに時間をかけた方がよっぽど意味があると私は考えます。

資格を取るなら1年でも早く!!

ここでこの記事を読んでいるあなたにお伝えしたいのが、『賃貸不動産経営管理士』の資格を取るなら1年でも早く!!です。

繰り返しになりますが、“国家資格”になった『賃貸不動産経営管理士』は今後どんどん合格するのが難しい資格になるはずです。

世間的に認知がされていない現状であれば、合格率が約30%と他の“国家資格”と比べると優しい難易度の“国家資格”なので、興味がある方は早急に資格をとるのがベストです!

『賃貸不動産経営管理士』の資格試験は年1回(例年だと11月の第3日曜日に実施)のため、判断が遅いと1年間待つことにもなりかねませんよ。

『宅地建物取引士』と合わせて取るのがおすすめ

不動産業界に働いてる人・就職や転職を検討している人は、『宅地建物取引士』と合わせて取るのおすすめです。

『宅地建物取引士』と『賃貸不動産経営管理士』の試験範囲は似ている(同じような考え方なので理解がしやすい)ので、学習に余裕がある人は『宅地建物取引士』と『賃貸不動産経営管理士』のダブル受験にトライしてみましょう。

『宅地建物取引士』の資格試験は10月の第3日曜日に実施されるため、『賃貸不動産経営管理士』の資格試験とちょうど1ヶ月間の猶予があります。

ただし、ダブル受験は資格試験に慣れていて勉強時間をたくさん確保できる人に限ります。

資格試験をあまり受けたことがなく、不動産会社に正社員として働きながら合格を狙う人はどちらに絞って勉強した方がいいと思います。

“二兎を追う者は一兎をも得ず”ということわざの通り、無理をして2つとも不合格になってしまう事態は避けるようにしましょう。2年間に分けて合格できるように計画的に勉強を進めていきましょう。

はてなポイント

「よし!じゃあ2年間に分けて資格取得しよう!でもその場合ってどちらから先に取得した方がいいの?」と疑問に感じた人も多いと思います。

結論からいうと、『あなた次第』です。

例えば既にあなたが不動産会社に勤めていて、会社から『宅地建物取引士』の合格を強く求められているのであれば、『宅地建物取引士』から取得するのがよいでしょう。

その一方で「あんまり今まで資格試験を取った経験も少ないし、本格的に難化する前に賃貸不動産経営管理士を取ろう!」と思う人は、『賃貸不動産経営管理士』から取得する流れで全然OKなはずです。

賃貸不動産経営管理士と宅建のダブル受験

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既に合格している人は『移行講習』を受けましょう

この記事を読んでいる人の中には過去の試験で『賃貸不動産経営管理士』に合格している人もいるかもしれません。

既に合格している人は『移行講習』を受けましょう。

どういうことかというと、令和2年度までに『賃貸不動産経営管理士』に合格した人はそのままの状態では、”国家資格“の『賃貸不動産経営管理士』としては認められません。

『移行講習』(正式:業務管理者移行講習)を修了して、初めて”国家資格“の『賃貸不動産経営管理士』になることができます。

詳しくは公式HPを確認し、手続きを行なってみてください。
>>業務管理者講習のご案内
>>講習概要・お申込み

『賃貸不動産経営管理士』は独学で合格できます

『賃貸不動産経営管理士』は独学で合格できます

ここまでの内容を読んで「賃貸不動産経営管理士の資格って役に立ちそうだから勉強してみよう!」とやる気スイッチが入った方もいると思います。

そんなあなたへ朗報です。『賃貸不動産経営管理士』は独学で十分合格を狙うことができます。

もちろん今後の試験の難易度自体は上がっていきそうですが、試験範囲は以前と変わりません。基本的な知識を蓄積していけば問題なく合格できるはずです。

ネットで必要な勉強時間を調べると100時間と出てきますが、今後は少なくても150~200時間は確保できないと合格できないでしょう。

『宅地建物取引士』の合格者や賃貸管理の実務を行っている人であれば、もっと少ない勉強時間でもOKですが、そういった人たちでも”国家資格“となった今では最低100時間は必要でしょう。

おすすめの勉強方法:テキスト→問題集→過去問→予想問題

『宅地建物取引士』『FP2級』『簿記2級』などの様々な資格を独学で一発合格してきた私のおすすめの勉強方法をご紹介します。

この勉強方法であれば、『賃貸不動産経営管理士』でも応用できるのでぜひ活用してみてください。

おすすめの勉強方法:テキスト→問題集→過去問→予想問題

上記の図を使って、説明を進めていきます。

step
1
テキスト→問題集を最低2周回す

テキストと問題集を手にとり、学習をスタートしてみましょう。

おすすめのテキストや選び方は後程紹介しますが、まずはテキスト読み進めましょう。おそらく最初はよく理解できない部分でつまずくと思いますが、5分考えて分からなければ次へとどんどん進めましょう!

独学を諦めてしまう原因のひとつとして「よく分からない、、質問したくても答えてくれる人もいないし、、もういいや!」と諦めてしまうことが挙げられます。

気持ちは重々分かりますが、「分からないことがたくさんあるのは当たり前!」と思って学習を進めていくのがおすすめです。

学習を進めていくと後々「あれってこういうことか!」というふうに頭の中で繋がっていく瞬間が訪れると思います。

テキストを1冊読んだら、次は問題集を実際に解きながら読み進めていきましょう。

これも最初は全く正解しないと思いますが、気にせずどんどん進めていきます。「テキストを1回読んだだけで、この問題集の問題が全部分かるヤツは天才だけだ!」と思い込みましょう(笑)

ここでポイントがテキスト→問題集を最低2周回すことです。

すると不思議でなんとなく「全体的に賃貸不動産経営管理士ってこういうものなのか」って分かってきます。

勉強時間に余裕がある方は3周回すようにしましょう!

step
2
過去問を解きまくる

テキスト→問題集の学習を終えたら次は、ひたすら過去問を解いていきましょう!

もちろんこちらもテキストと問題集を2周回したからといって、いきなり合格点がとれることなんてないと思います。。。

でもいいんですよ!それで!

ここでの目的は問題に慣れることです。問題文の内容や言い回しにたくさん触れて慣れていきましょう。おそらく過去3年分くらい過去問を解いていくとだんだんとコツを掴めてくると思います。

ここで忘れていけないのは、過去問を解きながらテキスト→問題集のサイクルは止めないことです。

過去問でアウトプットしつつテキスト・問題集でインプットを引き続き進めていくことが大切です。もしいつも点数がとれていない分野が出てきたら、合格点がとれるようになるまでテキスト→問題集のサイクルを重ねていきましょう!

お役立ちメモ

実は過去問に関しては、無料で手に入れることができます。

賃貸不動産経営管理士の試験を運営している「賃貸不動産経営管理士協議会」の公式ホームページから無料でダウンロードが可能。

ただし詳しい解説はなく、正解番号のみの掲載になっているので、後ほどご紹介するテキストや問題集で学習した後に、取り組んでいくのがオススメです。

>>『賃貸不動産経営管理士』の試験問題・正解番号はこちら

step
3
予想問題を2~3社解く

過去問を2周(勉強時間に余裕がある方は3周)したら、試験の直近で発売される予想問題を2~3社(勉強時間に余裕がある方は3社以上)を購入して解くようにしましょう!

理由は大きく分けて2つあります。

1つ目は、初めて見る問題に触れることが大切だからです。

テキスト→問題集のサイクルで使っている問題集の中身は基本的に過去問の一部を使用しています。そのため過去問をときまくるのが必要とお伝えしてましたが、一部は一度見たことがある問題です。その過去問で点数がとれてくるのは言ってしまえば当たり前のことです。

予想問題を購入して解くことによって、本番で「何これ??見たことない問題なんだけど、、、」と焦る確率が低くなります。

2つ目は、自分が受ける本番の試験での傾向対策ができるためです。

過去問だけ解いていると最新の問題傾向を抑えることが難しいです。本番の試験の直前に販売される予想問題によって、最新の問題範囲をカバーすることに繋がります。

『賃貸不動産経営管理士』の場合、年々難化傾向にあります。

今までの過去問では出題されてこなかった言い回しや+αの知識が必要となる可能性が高いです。そういった初めて触れる知識の問題に慣れておく必要があります。

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独学合格におすすめな教材3選

ここからは独学におすすめな教材3選をご紹介していきます!

が、、、正直にお伝えしてしまうとそこまで各社のテキストに内容自体の差はないと私は考えています。

何が重要かというと『自分にとって読みやすいか・内容が頭に入ってきやすいかどうか』です。

私は様々な資格の独学を始めるためにテキストを選ぶ際は、実際に本屋に行ってテキストの中身をパラパラと見て「あ、なんか一番分かりやすそう」と思うものを購入していました。

あなたの家の近くのできるだけ大きい本屋に行って、あなたの目で教材を確認してその場で買ってもらうのがベストだと思います。

「そうはいっても本屋に行く時間なんてないし、どうせテキストを見ても迷ってしまうからオススメの教材教えてよ!」という人もいると思うので、ぜひ参考にしてみてください。

コレがおすすめ①

みんなが欲しかった!シリーズ

テキストにこだわりがない方は全員こちらで良いと思います。

カラフルで図も多く使用し、理解しやすいテキストです。

実際に私はこの『みんなが欲しかった!シリーズ』の1冊のテキストのみで『宅地建物取引士』『FP2級』の”国家資格“を独学で一発合格することができています!

コレがおすすめ②

賃貸不動産経営管理士 基本テキスト (日建学院)

建築資料研究社
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建築資料研究社
¥2,640 (2024/05/01 15:23:35時点 Amazon調べ-詳細)

赤系の2色刷りの正統派なテキストで、非常に細かい部分まで解説が掲載されいているので、理解が深まりやすいのが魅力です。

出題頻度がS~Cランクの4段階別に分かれているので、抑えるべきポイントが明確になる良書です。

コレがおすすめ③

令和3(2021)年度版 賃貸不動産管理の知識と実務

賃貸不動産経営管理士協議会の公式テキストです。

こちらのテキストは、賃貸管理の実務に関わっている人であれば、初見でも十分理解しやすいのですが、正直なところ、独学初心者の人がこのテキストから勉強をスタートさせるのは難しいと思います。

ただ”国家資格“となった今、この公式テキストを勉強していれば間違いないという考え方もできますよね。

もしあなたが勉強時間に余裕があるのであれば、上記の『みんなが欲しかった!シリーズ』『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト (日建学院)』を購入して勉強した後に、こちらのテキストで最終チェックする流れが一番良いかなと考えます。

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理解を深めて実務に活かしたい人は通信講座もアリ

ここまで独学の勉強方法やおすすめのテキストをご紹介してきましたが、もちろん通信講座やオンライン講座も大アリです。

独学よりも通信講座等でプロから教えてもらった方が、より理解も深まりやすく、すぐに得た知識を実務にも活かしやすいのは周知の事実ですよね。

あなたがお好きな通信講座に申し込んでもらえればそれでOKなのですが、別の記事でおすすめの通信講座をまとめています。

気になる方は下記のリンクからどうぞ!

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以上です。

今話題沸騰中の『賃貸不動産経営管理士』について、詳しく解説してみました。

ぜひ賃貸物件の管理業務のお仕事に関わっている人は参考にしてみてください!

それではまたどこかでお会いしましょう(*´ω`*)

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おまけ:独学の全てが詰まっている『独学大全』がおすすめ

全788ページと超絶分厚い本ですが、”独学の百科事典”と称されるほど、独学の全てが詰まっている一冊です。

これまでに独学で様々な資格を取得してきた私も拝読しましたが、独学で何かしたらの成果を出したいと考えている全員に手に入れてもらいたい良書でした。

「もっと詳しく教えてほしい!」と興味が湧いた方は、下記のレビュー記事をご覧くださいませ。

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